『南国ホテル』(千葉県南房総)の温泉分析書
千葉県南房総にある伊東園ホテルグループ『南国ホテル』の温泉分析書です。
『南国ホテル』の温泉分析書
南国ホテルの温泉は、メタケイ酸の項で温泉に該当すると記載されています。
温泉分析書の内容を要約すると、次のようになります。
源泉名 | 白浜南国温泉 |
源泉温度 | 17.8℃ |
湧出量 | 50L/分 |
pH | 9.04 |
泉質 | 単純泉* (アルカリ性冷鉱泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
600mg/kg |
加水の有無 | 無 |
加温の有無 | 有 (源泉温度が低いため) |
循環・ろ過の有無 | 有 (温泉資源の保護、温度調整、衛生管理のため) |
入浴剤の有無 | 無 |
消毒の有無 | 有 (衛生管理のため塩素系薬剤を使用) |
*メタケイ酸が68.3mgと規定値の50mgを上回っているため、温泉に該当します。
単純温泉とは
含有成分の量が一定値に達していない温泉のことです。
単純温泉 | 源泉温度が25℃以上 |
塩化物泉 | 塩類泉 溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上 |
炭酸水素塩泉 | |
硫酸塩泉 | |
二酸化炭素泉 | 特殊成分を含む療養泉 |
含鉄泉 | |
硫黄泉 | |
酸性泉 | |
放射能泉 | |
含よう素泉 |
アルカリ性とは
水素イオン濃度による分類で、以下のように定義されています。
アルカリ性 | 美肌効果あり | pH8.5以上 (pH10.0以上は強アルカリ性) |
弱アルカリ性 | pH7.5~8.5 | |
中性 | pH6.0~7.5 | |
弱酸性 | 殺菌効果あり | pH3.0~6.0 |
酸性 | pH2.0~3.0 (pH2.0未満は強酸性) |
冷鉱泉とは
温泉は湧出地(源泉)での泉温により次の4つに分類されています。
高温泉 | 42℃以上 |
温泉 | 34~42℃ |
低温泉 | 25~34℃ |
冷鉱泉 | 25℃未満 |
この温泉特有の効能
温泉分析書が古いので、単純温泉特有の効能は「なし」となっていますが、平成26年に温泉の適応症が見直され単純温泉の効能として、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態が認められました。