尾張温泉(愛知)公衆浴場「東海センター」の温泉分析書
愛知県海部郡蟹江町にある尾張温泉公衆浴場「東海センター」の温泉分析書です。
かなり大きな施設で、浴場も大勢の人でにぎわっています。
浴槽はすべて源泉かけ流しで、露天風呂もあります。
入浴料は、大人620円です。
温泉分析書の記載内容
単純温泉(低張性、弱アルカリ性、高温泉)です。
加水、加温も行っていない源泉かけ流しです。
カランやシャワーも源泉です。
源泉名 | 尾張温泉1号泉、2号泉、4号泉の混合源泉 |
源泉温度 | 49.6℃ |
湧出量 | ー |
pH値 | ー |
泉質 | 単純温泉 (低張性、弱アルカリ性、高温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
632.4mg/kg |
加水の有無 | 無し |
加温の有無 | 無し |
循環の有無 | 無し |
ろ過の有無 | 無し |
入浴剤の使用 | 無し |
消毒の有無 | 有り (条例の基準を満たすため、塩素系薬剤を使用) |
源泉名 | 尾張温泉3号泉 |
源泉温度 | 49.7℃ |
湧出量 | ー |
pH値 | ー |
泉質 | 単純温泉 (低張性、弱アルカリ性、高温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
701.5mg/kg |
加水の有無 | 無し |
加温の有無 | 無し |
循環の有無 | 無し |
ろ過の有無 | 無し |
入浴剤の使用 | 無し |
消毒の有無 | 有り (条例の基準を満たすため、塩素系薬剤を使用) |
源泉名 | 尾張温泉5号泉 |
源泉温度 | 27.4℃ |
湧出量 | ー |
pH値 | ー |
泉質 | 単純温泉 (低張性、弱アルカリ性、高温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
220.3mg/kg |
加水の有無 | 無し |
加温の有無 | 無し |
循環の有無 | 無し |
ろ過の有無 | 無し |
入浴剤の使用 | 無し |
消毒の有無 | 有り (条例の基準を満たすため、塩素系薬剤を使用) |
源泉名 | 尾張温泉6号泉 |
源泉温度 | 27.8℃ |
湧出量 | ー |
pH値 | ー |
泉質 | 単純温泉 (低張性、弱アルカリ性、高温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
200.8mg/kg |
加水の有無 | 無し |
加温の有無 | 無し |
循環の有無 | 無し |
ろ過の有無 | 無し |
入浴剤の使用 | 無し |
消毒の有無 | 有り (条例の基準を満たすため、塩素系薬剤を使用) |
高温の源泉と低温の源泉をミックスして、適温にしています。
高温の源泉は成分(溶存物質)が多く、低温の源泉は成分(溶存物質)が少ないことがわかります。
単純温泉とは
温泉成分は規定値を満たしていませんが、源泉温度が25℃以上のため、温泉として定義される温泉です。
単純温泉 | 源泉温度が25℃以上 |
塩化物泉 | 塩類泉 溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上 |
炭酸水素塩泉 | |
硫酸塩泉 | |
二酸化炭素泉 | 特殊成分を含む療養泉 |
含鉄泉 | |
硫黄泉 | |
酸性泉 | |
放射能泉 | |
含よう素泉 |
弱アルカリ性とは
水素イオン濃度による分類で、以下のように定義されています。
アルカリ性 | 美肌効果あり | pH8.5以上 (pH10.0以上は強アルカリ性) |
弱アルカリ性 | pH7.5〜8.5 | |
中性 | pH6.0〜7.5 | |
弱酸性 | 殺菌効果あり | pH3.0〜6.0 |
酸性 | pH2.0~3.0 (pH2.0未満は強酸性) |
低張性とは
温泉の浸透圧による分類で、人間の身体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張液といいますが、これは8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。この等張液を基準に、以下の3つに分類されています。
低張性 | 等張液より浸透圧の低いもの (8g/kg未満) 水分が吸収されやすい (ふやけやすい) |
等張性 | 等張液と同じ浸透圧を持つもの (8g~10g/kg) |
高張性 | 等張液より高い浸透圧を持つもの (10g/kg以上) 成分が吸収されやすい (湯あたりしやすい) |
*等張性と高張性は濃い温泉ということができます。
高温泉とは
温泉は湧出地(源泉)での泉温により次の4つに分類されています。
高温泉 | 42℃以上 |
温泉 | 34~42℃ |
低温泉 | 25~34℃ |
冷鉱泉 | 25℃未満 |