『恵那峡国際ホテル』(岐阜)の温泉分析書
「1泊2食7,500円~」を売り物に、北陸を中心に東海、近畿など西日本に展開する湯快リゾートの恵那峡国際ホテル(岐阜)の温泉分析書です。
温泉分析書の記載内容
カルシウム・ナトリウム・塩化物温泉(高張性、弱アルカリ性、低温泉)です。
源泉の温度が低いため加温していること、源泉資源の保護、衛生管理のため循環・ろ過、塩素の使用を行っていることが記載されています。
源泉名 | 恵那峡湯元温泉 |
源泉温度 | 32.5℃ |
湧出量 | 150L/min |
pH値 | 7.6 |
泉質 | カルシウム・ナトリウム・塩化物温泉 (高張性、弱アルカリ性、低温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
17,019mg |
加水の有無 | なし |
加温の有無 | あり (源泉の温度を上げるため) |
循環の有無 | あり (源泉資源の保護、浴槽内の温度差の調整、および浴槽内の衛生管理を確実に行うため) |
ろ過の有無 | あり (源泉資源の保護、浴槽内の温度差の調整、および浴槽内の衛生管理を確実に行うため) |
入浴剤の使用 | なし |
消毒の有無 | あり (衛生管理のため塩素使用) |
塩化物温泉とは
溶存物質(ガス性のものを除く)が17,019mgと、規定値の1,000mg/kgを上回っているため、温泉として定義づけられています。
温泉の特徴として、ナトリウム・カルシウム・塩素イオンがきわめて多く、多成分・高濃度の高張性弱アルカリ性温泉として、かなり強い塩分を持っていることが記載されています。
事実、露天風呂はかなり塩分が多く含まれています。
単純温泉 | 源泉温度が25℃以上 |
塩化物泉 | 塩類泉 溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上 |
炭酸水素塩泉 | |
硫酸塩泉 | |
二酸化炭素泉 | 特殊成分を含む療養泉 |
含鉄泉 | |
硫黄泉 | |
酸性泉 | |
放射能泉 | |
含よう素泉 |
弱アルカリ性とは
水素イオン濃度による分類で、以下のように定義されています。
アルカリ性 | 美肌効果あり | pH8.5以上 (pH10.0以上は強アルカリ性) |
弱アルカリ性 | pH7.5〜8.5 | |
中性 | pH6.0〜7.5 | |
弱酸性 | 殺菌効果あり | pH3.0〜6.0 |
酸性 | pH2.0~3.0 (pH2.0未満は強酸性) |
高張性とは
温泉の浸透圧による分類で、人間の身体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張液といいますが、これは8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。この等張液を基準に、以下の3つに分類されています。
低張性 | 等張液より浸透圧の低いもの(8g/kg未満) ⇒水分が吸収されやすい(ふやけやすい) |
等張性 | 等張液と同じ浸透圧を持つもの(8g~10g/kg) |
高張性 | 等張液より高い浸透圧を持つもの(10g/kg以上) ⇒成分が吸収されやすい(湯あたりしやすい) |
*等張性と高張性は濃い温泉ということができます。
低温泉とは
泉温が25~34℃の温泉のことで、温泉は湧出地(源泉)での泉温により次の4つに分類されています。
高温泉 | 42℃以上 |
温泉 | 34~42℃ |
低温泉 | 25~34℃ |
冷鉱泉 | 25℃未満 |