泉質の特徴

流化水素イオン、チオ硫酸イオン、遊離硫化水素イオンの合計(総硫黄)が2mg/kg以上の温泉です。

硫黄泉は、遊離硫化水素の含有量が少ない「硫黄型」と遊離硫化水素が主体の「硫化水素型」の2種類に分かれます。

卵の腐ったような匂いがする硫化水素ガスに触れた鉄・銅・錫(すず)等の金属は、酸化して黒くなるので装飾品は外して入浴するのが基本です。

喚気の悪い浴場では硫化水素ガスで中毒を起こす場合があるものの、「痰の湯」といわれるように、この硫化水素ガスは痰を出やすくするので慢性気管支拡張症などに、また炭酸ガスと同様に末梢毛細血管を拡張させるため、動脈硬化症やしもやけ、頸肩腕症候群にも効果があります。

心臓の冠状動脈、脳動脈も拡張させるので、心臓疾患にも応用されます。

また、硫黄泉は解毒作用があるため、金属中毒や薬物中毒にも利用され、慢性皮膚病、慢性関節疾患、慢性関節リウマチなどにも良いとされます。

さらに、皮膚の角質を軟化溶解するので、角化症、慢性湿疹、苔癬(たいせん)、慢性膿皮症などの皮膚病のほか、寄生虫の疥癬(かいせん)にも効果があります。

ただし、硫黄泉は浴用、飲用とも身体に強い変調作用を与えるため、病弱者・高齢者などはなるべく避けたほうが良いです。

また、皮膚や粘膜の弱い人は湯あたりや皮膚炎をおこしやすいので注意が必要です。

硫黄型は温泉の色がエメラルドグリーンになりやすく、硫化水素型は乳白色になりやすいという特徴があります。

泉質別適応症

  • 浴用:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型には、末梢循環障害(高血圧症、動脈硬化症)を加える)
  • 飲用:耐糖能異常(糖尿病)、高コレストロール血症

代表的な温泉地

北海道 登別温泉
ニセコ湯本温泉郷
ニセコ五色温泉
秋田県 鶴の湯温泉
山形県 銀山温泉
小野川温泉
福島県 いわき湯本温泉
高湯温泉
新潟県 燕温泉
月岡温泉
咲花温泉
蓬平温泉
岩村温泉
多宝温泉
焼山温泉
越後湯沢温泉
富山県 金太郎温泉
栃木県 塩原温泉
那須湯元温泉
群馬県 万座温泉
老神温泉
長野県 野沢温泉
別所温泉
白骨温泉
熊の湯温泉
五色温泉
七味温泉
山田温泉
昼神温泉
神奈川県 箱根芦之湯温泉
山梨県 奈良田温泉
岐阜県 新穂高温泉
平瀬温泉
桜田温泉
徳島県 祖谷温泉
福岡県 原鶴温泉
熊本県 植木温泉
平山温泉
鹿児島県 霧島温泉
垂水温泉郷
宮之城温泉
吹上温泉
柴尾温泉