温泉銭湯『六龍鉱泉』(東京・上野)の温泉分析書
東京・上野にある温泉銭湯『六龍鉱泉』の温泉分析書です。
大人 | 480円 |
小学生 | 180円 |
営業時間 | 15:30~23:00 |
定休日 | 月曜日 |
東京上野の温泉銭湯『六龍鉱泉』の温泉分析書の解説
浴室に掲示されている温泉分析書(試験検査書)が、昭和6年に検査されたもので、今の鉱泉分析法の指針とは異なる記載内容のため定かではありませんが、ナトリウム – 炭酸水素塩冷鉱泉(療養泉)に分類されるものと思われます。
冷鉱泉を沸かしていて、かなり熱いお湯です。
温泉分析書の記載内容
源泉温度 | 記載なし |
pH | 記載なし(アルカリ性) |
泉質 | ナトリウム – 炭酸水素塩冷鉱泉(療養泉) (低張性、アルカリ性、冷鉱泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
1,277mg/kg |
加水の有無 | 記載なし |
加温の有無 | 記載なし(有) |
循環・ろ過の有無 | 記載なし |
入浴剤の有無 | 記載なし |
消毒の有無 | 記載なし |
ナトリウム – 炭酸水素塩冷鉱泉とは
溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上含まれている塩類泉の一種です。
ナトリウムイオン、炭酸水素イオンが規定値以上含まれています。
単純温泉 | 源泉温度が25℃以上 |
塩化物泉 | 塩類泉 溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上 |
炭酸水素塩泉 | |
硫酸塩泉 | |
二酸化炭素泉 | 特殊成分を含む療養泉 |
含鉄泉 | |
硫黄泉 | |
酸性泉 | |
放射能泉 | |
含よう素泉 |
低張性とは
温泉の浸透圧による分類で、人間の身体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張液といいますが、これは8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。この等張液を基準に、以下の3つに分類されています。
低張性 | 等張液より浸透圧の低いもの(8g/kg未満) ⇒水分が吸収されやすい(ふやけやすい) |
等張性 | 等張液と同じ浸透圧を持つもの(8g~10g/kg) |
高張性 | 等張液より高い浸透圧を持つもの(10g/kg以上) ⇒成分が吸収されやすい(湯あたりしやすい) |
*等張性と高張性は濃い温泉ということができます。
アルカリ性とは
水素イオン濃度による分類で、以下のように定義されています。
アルカリ性 | 美肌効果あり | pH8.5以上 (pH10.0以上は強アルカリ性) |
弱アルカリ性 | pH7.5~8.5 | |
中性 | pH6.0~7.5 | |
弱酸性 | 殺菌効果あり | pH3.0~6.0 |
酸性 | pH2.0~3.0 (pH2.0未満は強酸性) |
冷鉱泉とは
泉温が25℃未満のもので、温泉は湧出地(源泉)での泉温により次の4つに分類されています。
高温泉 | 42℃以上 |
温泉 | 34~42℃ |
低温泉 | 25~34℃ |
冷鉱泉 | 25℃未満 |