別所温泉(長野)公衆浴場「大師湯」の温泉分析書
長野県の別所温泉の公衆浴場「大師湯」の温泉分析書です。
アルカリ性単純硫黄泉がかけ流されていて、飲泉もできます。
さっぱりした入浴感の温泉です。
入浴料金は、150円です。
源泉の注ぎ口には、飲用のコップが置いてあります。
天長2年(825年)比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立にあたり好んで入浴されたので、大師湯と名付けられたと伝えられています。
温泉街の中にも飲泉できる場所があります。
温泉分析書の記載内容
アルカリ性単純硫黄温泉(低張性、アルカリ性、高温泉)です。
源泉名 | 3号源泉 |
源泉温度 | 44.0℃ |
湧出量 | ー |
pH値 | 9.04 |
泉質 | 単純硫黄温泉 (低張性、アルカリ性、高温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
259mg |
加水の有無 | 無し |
加温の有無 | 無し |
循環の有無 | 無し |
ろ過の有無 | 無し |
入浴剤の使用 | 無し |
消毒の有無 | 無し |
単純硫黄温泉とは
硫化水素イオンと遊離硫化水素の合計が4.54mgと規定値の2mgを上回っているため、硫黄泉として分類される温泉です。
単純温泉 | 源泉温度が25℃以上 |
塩化物泉 | 塩類泉 溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上 |
炭酸水素塩泉 | |
硫酸塩泉 | |
二酸化炭素泉 | 特殊成分を含む療養泉 |
含鉄泉 | |
硫黄泉 | |
酸性泉 | |
放射能泉 | |
含よう素泉 |
アルカリ性とは
水素イオン濃度による分類で、以下のように定義されています。
アルカリ性 | 美肌効果あり | pH8.5以上 (pH10.0以上は強アルカリ性) |
弱アルカリ性 | pH7.5〜8.5 | |
中性 | pH6.0〜7.5 | |
弱酸性 | 殺菌効果あり | pH3.0〜6.0 |
酸性 | pH2.0~3.0 (pH2.0未満は強酸性) |
低張性とは
温泉の浸透圧による分類で、人間の身体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張液といいますが、これは8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。この等張液を基準に、以下の3つに分類されています。
低張性 | 等張液より浸透圧の低いもの (8g/kg未満) 水分が吸収されやすい (ふやけやすい) |
等張性 | 等張液と同じ浸透圧を持つもの (8g~10g/kg) |
高張性 | 等張液より高い浸透圧を持つもの (10g/kg以上) 成分が吸収されやすい (湯あたりしやすい) |
*等張性と高張性は濃い温泉ということができます。
高温泉とは
泉温が42℃以上の温泉のことで、温泉は湧出地(源泉)での泉温により次の4つに分類されています。
高温泉 | 42℃以上 |
温泉 | 34~42℃ |
低温泉 | 25~34℃ |
冷鉱泉 | 25℃未満 |