『伊東園ホテル熱川』の温泉分析書
伊豆熱川にある伊東園ホテルグループの『伊東園ホテル熱川』の温泉分析書です。
1泊2食7,800円(税別)で夕食時のアルコールが飲み放題、往復の送迎バスが無料になるなど、リーズナブルなホテルです。
温泉分析書の記載内容
溶存物質(ガス性のものを除く)が規定値(1,000mg/kg)を大幅に上回る3,316mg/kgも含まれた濃い源泉ですが、残念ながら、加水、循環、塩素系薬剤の使用が行われています。
源泉名 | 熱川・北川6号(天神坂温泉)、熱川・北川9号(浜田温泉)、熱川・北川29号(一本松温泉)、熱川46号(小橋温泉)の混合泉 |
源泉温度 | 84.3℃ |
pH値 | ー |
泉質 | ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉 (低張性、弱アルカリ性、高温泉) |
溶存物質 (ガス性のものを除く) |
3,316mg / kg |
加水の有無 | 有り (源泉の温度が高いため) |
加温の有無 | 無し |
循環の有無 | 有り (衛生管理のため) |
ろ過の有無 | 有り (衛生管理のため) |
入浴剤の使用 | 無し |
消毒の有無 | 有り (衛生管理のため) |
ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉とは
溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上含まれている塩類泉の一種で、ナトリウムイオンと塩素イオンが規定値(20ミリバル%)以上含まれています。
単純温泉 | 源泉温度が25℃以上 |
塩化物泉 | 塩類泉 溶存物質(ガス性のものを除く)が1,000mg/kg以上 |
炭酸水素塩泉 | |
硫酸塩泉 | |
二酸化炭素泉 | 特殊成分を含む療養泉 |
含鉄泉 | |
硫黄泉 | |
酸性泉 | |
放射能泉 | |
含よう素泉 |
低張性とは
温泉の浸透圧による分類で、人間の身体を作っている細胞液と等しい浸透圧を持つ液体を等張液といいますが、これは8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当します。この等張液を基準に、以下の3つに分類されています。
低張性 | 等張液より浸透圧の低いもの(8g/kg未満) ⇒水分が吸収されやすい(ふやけやすい) |
等張性 | 等張液と同じ浸透圧を持つもの(8g~10g/kg) |
高張性 | 等張液より高い浸透圧を持つもの(10g/kg以上) ⇒成分が吸収されやすい(湯あたりしやすい) |
*等張性と高張性は濃い温泉ということができます。
弱アルカリ性とは
水素イオン濃度による分類で、以下のように定義されています。
アルカリ性 | 美肌効果あり | pH8.5以上 (pH10.0以上は強アルカリ性) |
弱アルカリ性 | pH7.5〜8.5 | |
中性 | pH6.0〜7.5 | |
弱酸性 | 殺菌効果あり | pH3.0〜6.0 |
酸性 | pH2.0~3.0 (pH2.0未満は強酸性) |
高温泉とは
泉温が42℃以上の温泉のことで、温泉は湧出地(源泉)での泉温により次の4つに分類されています。
高温泉 | 42℃以上 |
温泉 | 34~42℃ |
低温泉 | 25~34℃ |
冷鉱泉 | 25℃未満 |